第71章 クマ再び
「あんときゃよくも…やってくれたな!!!“風来砲(クー・ド・ヴァン)!!!」
「え!!ルフィさん!?」
「“ギア”…“2(セカンド)”!!!強ェとわかってんだから…始めから全開だ!!!」
「やるしかねェな…!!あん時はオーズ戦の直後だった。体力がある今とは違う………!!!」
反動が大きい技を初っ端から…でも相手は七武海、倒してきたクロコダイルやモリアとは強さが全然違った。こうでもしないと負けてしまうかもしれない。でも……さっきからクマを見てるが、何だか雰囲気が全然違ってみえる。肉球だってちゃんと確認できてないし、一言も喋らない。逆にそれが不気味だけども…
「三刀流…」
「“ゴムゴムの”」
「“悪魔風(ディアブル)”」
「「「“羊肉(ムートン)JET六百煩悩攻城砲(ポンドキャノン”!!!」」」
麦わらの一味3強の合技が決まった。バチバチと機械音を鳴らして建物に吹っ飛んでいった。あいつの体は確かサイボーグ…いや、パシフィスタって言ってたよね。
「やった!!やっつけた!!?」
「すげェな~~~~あいつら~~~!!!」
「相手は“七武海”……そう簡単にはいかなそうよ…彼らの表情からすると…」
「……ねぇ、やっぱりさ……気のせいだと思ってたんだけど、あのクマ…スリラーバークと会ったクマと違うくない?」
「「え!?」」
ずっと疑問だったことをロビン、ナミ、チョッパーに話した。探してた肉球は相変わらず確認できないし、確信はないことに変わりはないんだけど…瞬間移動もしない衝撃波も出さない。何よりこの違和感…それにはロビンも気づいてたみたいで、私の言葉に頷いてくれた。でも本当にクマじゃないとしたら…
「七武海級の強さのやつが、二人もいるってこと…?」