第4章 失恋バナナ〈十四松〉
『はあっ・・・っ・・はぁっ・・・っ、』
愛蜜が絡みついた指を引き抜かれると、腟内はヒクつき、足はガクガクと震え、立っているのがやっとだった。
持ち上げられていた足を下ろされると、そのまま十四松くんに身体を預けた。耳元にかかる十四松くんの息さえもなんだかいやらしく感じてしまう。
私の息が整わぬうちに、十四松くんは背中を撫でながら話し出す。
「ねぇ、次はさ、ぼくので気持ち良くなってよ。」
『ちょ、待って。イったばっかり、・・・きゃっ、』
勢い良く身体を反転されされ、腰を掴まれる。お尻を少し突き出せば、イったばかりのソコへお構いなしに十四松くんの熱いソレが一気に貫かれる。
『あぁぁぁん・・・んっ・・だめっ、』
「くっ・・・花子ちゃん、エロいよ。」
肌と肌がぶつかる度に、パンパンと渇いた音がリズムよく響く。
「うっ・・・中、すっごいトロトロしてて、熱いよ。」
『あぁぁぁんっ・・・十四松くんっ・・だめっ・・』
「ヤバいね花子ちゃん、セクロスってこんなに気持ち良いんだね。」
最初から超高速のピストンで、私は2度目の絶頂を迎えそうになっていた。十四松くんのギンギンしたソレも中でどんどんと大きくなっていくのが分かる。
・・・あぁ気持ちいい。
ぼーっと意識が薄れそうになるほど気持ち良く、果てる頃にはもう何も考えられず。ただ欲求のままに打ちつけられる快感を受け入れるだけで精一杯だった。
『あぁぁぁぁぁんっ!! 』
「くっ・・・イくっ・・、」
十四松くんの爆発した欲液はすんでいのところで私のお尻に吐き出された。足がふらつき崩れ落ちそうになる瞬間、十四松くんが腕で抱きとめる。息も絶え絶え私たちは自然と唇を寄せ合う。
「花子ちゃん、大丈夫?」
『ん、なんとかね。お茶飲む?』
「おなしゃすっ。」
事後処理を終え、リビングへ移動した私たちは気怠い身体に鞭をうつ。もうソファーで寝てしまいたい衝動を抑えるようにキッチンに立つと急に目眩が私を襲う。
『・・・あれ?』
その刹那、遠くで十四松くんに名を呼ばれた気がしたがそれに上手く答えられなかった。
(「花子ちゃんっ!!」)