第2章 もう1人の…
今までの人生…って言ってもたった12年間しか生きてないけど、それなりの人生を送ってきたと思う。
勉強も運動も得意ではないけど、毎日が楽しくて充実していた。
楽しかった小学校もついこの前卒業し、今日から憧れの中学生になる。
『今日から中学生か…よしっ、頑張るぞ!』
自分の頬をパチンと叩き、喝を入れる。
先輩「入学おめでとうございまーす!お名前は何ですか?」
『えっ、あっ…明石です…』
先輩「明石さんですね!えっと…あなたは1組です!これ地図なんで、1組に入って待っててくださいね!」
『あ、わざわざありがとうございます…』
…くそう、せっかく喝を入れたのに、びびっちゃった…てかあの人、めちゃくちゃ美人な先輩だったなあ…
じゃなくて!早く1組行かなきゃ。
歩くこと約10分。
『…ここ、どこだろう…』
さっそく迷子になりました。