第3章 マネージャー、やらないか?
今日は1日全てを使って全校一斉にスポーツテストが行われる日。運動があまり得意ではないあたしにとって、地獄と言ってもいいくらいの行事だ。
「ちゃん、まずは校庭に集合だって!行こっ!」
『やだやだやだぁぁぁ!!!桃ちゃん先に行っておくれ…』
「だーめ。そんな事言って、どうせちゃん来ないつもりでしょ?ほら、行くよー」
うぅ…桃ちゃんが鬼のようだよ…後から合流した牧田と西松君。牧田には盛大に笑われました。
「さつき」
「大ちゃ…青峰君。どうしたの?」
うわ、出た。青色の巨人。それにしてもやっぱりデカいし、なんか色黒くない?
「俺の100mの自己記録、いくらだっけ?」
「それなら…」
へぇ、桃ちゃんってそんな事まで暗記してるんだ。てか青の巨人君、足早っ!!もはや人間わざじゃないし。本当に巨人なんじゃないの。
「あ、そうだ!ねぇねぇ青峰君、この子が話してたちゃんだよ!」
『あ、どうも。明石です』
「あかし?へぇ、お前赤司と同じ名字なんだな」
『そうみたいだね。で、君の名前は?』
「あぁ、俺は青峰大輝だ。よろしくな」
青の巨人君は、青峰君と言うらしい。クラスも違うしあまり会う事はないと思うけど、よろしくしておく事に困る事はない。
青峰君はそれから自分のクラスに戻って行った。
桃ちゃんから青峰君はバスケバカだと聞いていたけど、本当にそう見えてしまった。頭悪そうだし。
「明石さん」
すると、赤司君に呼ばれた。