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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第16章 標的12「跳ね馬ディーノとドタバタな日々 来る!!」


ニッコリ笑いながら言う斗真にオレは何故か胸がドキッと鳴った。

ナミモリーヌで仕事をしていると見覚えのある金髪の男性が視界に入る。

ぁ…ディーノが来るのは今日だったんだ

内心で納得すると彼が声を掛けてくる。

『なぁ、この店の一番のオススメのケーキって何?』

いきなりイタリア語で聞いてくるか普通…まぁ仕方がないか…(汗)

『いらっしゃいませ! 当店のオススメはこちらのガトーショコラですね。女性のみならず男性の方にも大人気の商品なんですよ』

私の言葉にディーノはふむと考えると言った。

『それじゃあそのガトーショコラ?ってのを4つ頼むわ』

『かしこまりました』

私は頷くとガトーショコラを箱に詰めて会計をする時にもう一人の眼鏡に髭を蓄えた男性―ロマーリオさんがカードを出したのでそれで済ませる。

『ありがとうございました♪』

礼をすると厨房からツナがトレーを持って来ると言う。

「空くん、このケーキの陳列をお願いします」

「はい」

私は頷くとツナからケーキの乗ったトレーを受け取るとそれを並べる。

チラリとディーノたちを見ると2人は外で何か話していた。

2人は私とツナに気付いていない。

なんたってツナのあの無重力ヘアーをワックスで下げつつその上からバンダナを付けているから一目では彼だとは誰も気付かない…我ながら上出来♪

私は内心で呟いているとシェフから2人共に上がって良いと許可を貰えたのでツナと共に帰宅中。

オレは言った。

「そう言えば斗真って何ヵ国語話せるの?」

ツナの問に私は首を捻りながら言う。
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