第10章 標的06「ビアンキと三浦ハル 来る!!」
どうしてツナが私の精神世界に? と言うかどうやって来たの?
問いたいけど問われなくて私はまた涙を溢す。
オレは右手で彼女の涙を拭いながら言う。
「ごめんね。俺が弱いから今は君を悲しみから救ってあげられない」
謝るオレに彼女は首を振ると抱きつく。
「ッ!」
オレは瞠目したが彼女は優しく抱きしめ返してくれた。
温かい…ツナの鼓動が聞こえる。とっても安心するのはやっぱり彼の包容力はすごいなぁ…
オレは言う。
「必ず君を守れる様に強くなるから」
彼の言葉に私は泣き顔に似た笑みで返す。
彼は顔を赤くさせたが私の頭を撫でた。
「…/// またね…」
チュッ…、「ッ!? ///」
彼が私の額にキスを落とした事に驚愕する。
オレはしてやったりと微笑んでいた。
でもそこで意識は真っ白になって途切れた。
翌朝、目を覚ました私は夢のリアルがフラッシュバック起こる為、数日間ツナを直視出来なかったのは言うまでもない。