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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第10章 標的06「ビアンキと三浦ハル 来る!!」


「だから私たちはあの子を守れる様に強くならなきゃいけないんじゃないの?

あの子に守られっぱなしは嫌なのみんなだってそうでしょう?」

その問に全員が頷く。

雷舞は微笑む。

「フフフ…なら退散してそれぞれ自分の力と向き合い覚悟を試さないとね

いつあの子から力を求められても良い様にさ」

全員が頷くと並盛山を後にする。


それを確認した私にリボーンは言う。

「良い仲間に出逢えたな」

その言葉に私は微笑む。

「うん♪ 自慢のファミリーだよ」

その後、死闘は夕方まで続き、家に帰ってきたボロボロのリボーンを見てオレは驚愕すると言った。

「ッ! リボーン!? どうしたの!? その格好は!? ボロボロじゃないか!」

慌てふためくオレにリボーンは話す。

「大したことはねぇ……久し振りに昔の生徒とじゃれ合っただけだ」

ボロボロになった服を脱ぐと寝巻きに着替えるリボーンにオレは瞬きすると言った。

「え? リボーン晩ご飯どうするんだよ」

「……明日の朝に食うからツナ、すまねぇがママンに言っておいてくれ……オレは……もう……寝……る……スピー…」

寝てしまったリボーンにオレは唖然。

「リボーンが飯食わずに寝るなんて……それに……こんなに傷だらけ…

昔の生徒って…いったい何者なんだろう?」

オレは考えたが止めて奈々にリボーンの分の晩ご飯を置いといてくれと頼んだのだった。



家に帰った私は直ぐ様お風呂に入る。

「痛っ〜」

お湯が傷に染みた。

ベストを取ると普段の体が露になる。

自分の目立ち始めた物を見て私は苦虫を噛んだ表情をした。
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