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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第6章 標的02「5年越しの運命の再会 来る!!」


まだ夜明け前の町に人影がある家に入り、ポストの鍵を取って静かに中へ入った。

懐かしい我が家の香りを嗅いで、静かに2階へ上がる。

親が寝ている寝室のドアを少し開くと案の定、両親はスヤスヤとあの時と同じで眠っていた。

私はホッとするとドアを閉めて、自室のドアを開けて中に入る。

5年半前と何も変わらずに在った綺麗に掃除された部屋は自室だと忘れてしまうかの様にこの空間だけがあの時に時が止まっていたのだ。

それじゃ…止まった時を動かしましょうか!

私は一通りやる事を終えると部屋を出て、親の寝室に向う。

眠る両親は旅立つ時よりも元気にしている様だ。

枕元に手紙を置いて、私はもう一度自室に戻って服を着替えたランニング用のパーカーにジャージ、そして靴を履くと静かに家を出る。

5年半前と比べるとあっちこっちの建物や店が変わっていた

。公園に差し掛かると悲鳴とドカバキッと何かを殴る音が聞こえる。

相棒が警告してる。一番会ってはならない人に遭遇したって!?

ヒュンッ、「ッ!?」

バッと私は後ろへ飛び退く。

「ワオ 今の攻撃を寄れられるのが居たなんてね」

ニヤリと笑う雲雀に私は嫌な汗を流した。

「群れてた奴らを噛み殺していたら懐かしい気配がしてね」

私は息を整えながら雲雀の出方を伺う。

ヒュンッ、ヒュンッ…、トンファーをかわしながらダッと雲雀の方へ走るとタンッと私は雲雀の肩を借りて飛び上がるとダッと逃げる。

「……面白いね。この僕から逃げるなんて」

雲雀はニヤリと笑っていた。

「ハァッ…ハァッ…ハァッ…マジでヤバかったぁ…」
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