第6章 T
そう言いながら私の後ろに
座り背中からぎゅーっと
抱きしめてきた
そして私の母乳を
一生懸命飲んでいる
眞裕にいじけたように
話しかけた
『眞裕ぉー、ママが
パパの事構ってくんないよー
っていうか、そもそも
それ俺のおっぱいだかんねー』
「最初から私のですけども?
眞裕はこれがないと
ダメだもんねー?」
すると突然後から回された
手に力が入り私をぎゅっと
抱きしめる
裕太の顔が私の肩に乗り
耳にかかる息がくすぐったい
『わかってるもん
今は眞裕に貸してんだもん
ってかってば、眞裕、まひろって
眞裕ばっかり!
は眞裕のママだけど
俺のモンだもん
俺だって構って欲しいもん!』
子供みたいな可愛い裕太が
なんだか愛おしくて裕太の
オデコにキスを落とす
「わかってるよ
でも裕太が居てくれなかったら
眞裕は居なかったんだもんね
私をママにしてくれて
ありがとう
眞裕お腹いっぱいで
寝ちゃったから
裕太のことたーくさん
構ってあげるね♪」