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小桜

第4章 さよなら**


「ん?」

「え?どうした?水穂」

「あれ?今誰か私の事呼ばなかった?」

「呼んでないよー」

「…そう」

気のせいかと思った。

でも、でも。

「水穂っ!」

・・・・・・・え?

今の声って・・・・・・・?

一瞬で誰の声かわかった。

わかったけど、そんなはずはない。


だって彼は、拓海は死んだんだから。
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