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小桜
第2章 正体**
「あ、それともう一つ」
拓海は悠仁くんの方を向いてこう言った。
「悪いけど、水穂は俺のなんだよね。別れてくれないかな」
「なんだって?」
悠仁くんがキレ気味にそう言う。
「聞こえなかったかな?水穂は俺のだ。だから別れろ」
「…ざけんな」
「ふざけんなよっ!!」
拓海が殴られた。
私たちはプラネタリウムの中にいたので、周囲の人たちがざわめき、こっちを見ている。
「ちょっと…外に出るとするか」
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