【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第94章 永遠の誓い
『ねぇ、なんでみんな揃ってるの?』
「さぁ?」
『なんで甲板があんなに飾りつけられてんの?』
「さあねい?」
『マルコなんか聞いてる?』
「聞いてたら答えてるよい」
『じゃあ、エースが怒ってるのは?』
「妹離れできてないだけだろい?」
2人で空からゆっくり甲板に降りると、クラッカーのおとがぱんぱんと鳴り響いた。
「「「「結婚おめでとう!!!!」」」」
「『は?』」
「グララララ、子供の1人や2人連れてきたんだろうなァ」
「お、親父!」
「俺は認めねえ!!」
『何がどうなってんの?』
きょとんとしていると、サッチが奥からケーキを運んできた。
「俺たちからの祝いの席よ、長男がついに結婚すんだからな」
「何がどうなってそうなってんだい?」
「グララララ…家族を遊びで手を出そうだなんて思ってねぇだろうなァ?マルコ」
「当たり前だよい」
「グラララララッ!!なら、結婚の祝いをしても何にも問題ないはずだァ?」
「そりゃそうだろうけどよい。」
「俺は認めてねェェェエ!!」
『エースは何を怒ってんの?』
「マルコ!!!お前はほんとにアンを幸せにできんのか!!他の女を見ずにアンだけをみてられんだろうな!!」
「当たり前だよい、もう悲しい思いはさせないと誓ってもいいよい」
「…うっ…」
『何がしたかったのよ』
「俺は…俺は…ッ!!クソォォォォ!!!」
『落ち着いて、エース…何がしたかったの』
「俺はアンには幸せになってもらいてェ!!泣かすやつは許さねェ!」
『わかったわかった、ありがとうね、心配してくれて』
「おう…」
エースをキュッと抱きしめるとぐいっと横から引っ剥がされた。
「俺の[嫁の]アンに抱きつくなよい」
「いまめっちゃ嫁強調してなかった?」
「認めたね」
「グララララァ…長男の結婚だァァァァ!祝えェェェエ!!」
「「「「オォォォォ!!!!」」」」
勝手に話が進んでいくし、もう何かよくわからんけど。
『私はマルコのお嫁さんになればいいのよね』
「もちろんだよい」
ヒューヒューとヤジを飛ばしてる家族が多く、なかなか恥ずかしいがこれからはお嫁さんとして…がんばってこうかな。
「アンさん、好きでした!」
「俺もです!!」
「僕も!」
「俺も好きでした!!」
「結婚しても…好きでいたいです!」
「まだ好きです!」