【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第89章 リゾートアル島 3日目
降り場についた瞬間、コースターから降りて顔を見合わせると全員が青い顔をしていた。
「こ、こんなの、よ、余裕だったな!」
「あ、あたりまえだよ!!」
「そ、そぅだねい!」
『いや、別に無理しなくていいけど。』
「みんな最初っからちゃんと上見ときなよー?」
ハルタが指差していたのは、ジェットコースターの看板。そこには【最恐コースター リヴァースマウンテン】と書かれていた。
『リヴァースマウンテンもあんな感じなのかな』
「もう二度と乗らないぞ、おれは」
「楽しかったね!!次いこ!」
またもやハルタに引かれて連れて行かれたのは、大きな丸太のようなものが立っている。
『これは何?』
「フリーフォールだけど?」
『なにそれ』
「ま、乗ってみたらわかるからね!」
ハルタが言っているフリーフォールとやらは名前が【ノックアップストリーム】というらしい。
これは4人乗りになっていて、私とハルタ、エース、サボがのり、その正反対の方にマルコたちが乗っていた。
「それでは行ってらっしゃーい」
アトラクションの近くにいるスタッフは笑顔で見送っていた。またもや上がっていく景色に“あぁ…”と何かを察した。
「綺麗だね〜モビーが見えるよ〜」
『そうだね〜』
私たちに優雅に景色を楽しんでいる時間なんてものはなかった。まるで機械が故障したようにガクンと止まりつかさず下に落ちていく。あまりの速さに能力を使いそうになるが、海楼石があるのかうまく発動しなかった。
「「「「うぎゃぁぁぁぁーーー!?!!」」」」
やはりエースたちはすごい勢いで叫んでいる。それも数分落ちたら上がったりを繰り返した末にやっと地面に戻ってきた。
「楽しかった!!」
『そ、そうかな〜…』
「次はね〜」
『いや、ちょっと待って!私が決めるから!』
「そう?じゃあ、次はどこいく?」
地図を広げてくれるハルタに次はミニアトラクションコーナーへ向かった。
「へぇ〜このハンドルを回すと、カップが回転するんだって」
『ハルタ、回しすぎないでね!』
「分かってるって」
今度乗ったのはコーヒーカップ【魔のトライアングル】各カップには2から3人が乗っている。エース、サボ、マルコの3人とイゾウとサッチの2人で、私たちだ。
「それじゃあ。回るよー」
グルグルとゆっくり回してくれているハルタに安心、少し周りを見渡した。