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【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第75章 決戦の地


「あの事件がなかったらお前は3代目“コラソン”としてここにいたさ!!影騎糸:ブラックナイト!!」
「また分身を!!」

ドフィが先に攻撃を仕掛けた。ローはドフィの影を相手し、ルフィは操られたベラミーと戦っていた。

コラソン、オペオペの実、ロー、13年前…4つのパーツによって私は過去にあった事件を思い出した。私が将校になり、重要書類を見ていたときに偶然見つけた極秘ファイル。あんまり興味はなかったから知識程度にしか読んでない。亡くなったのはロシナンテ中佐…そして、なくなったオペオペの実。

『あのファイルは彼らのものだったのか…』

ボーッと眺める戦闘…彼の復讐劇と言ったところか。

「んねーねー、ローをぶっ飛ばす気だ!!!血迷ったが!!?麦わら!!面白ェ!!べっへっへ!!」
「ROOM シャンブルス!!」

技を繰り出していたルフィとローが入れ替わり、ドフィの目の前にはルフィがいた。

『…あ、』
「火拳銃:レッドホーク!!!!」
「グゥオ!!!…ガフッ…!」

ドフィに入った一撃に見とれて、隣に座ったローに気付くのが遅れた。それはトレーボルも同じだった。

「ちょっと、どいてろ!“ラジオナイフ”!!」
『危ないッ!!』

急に横で振り回される大剣に驚いて椅子から飛び降りた。

「ぬぉぉぉー!!!」
「麦わら屋ァ!!“最悪”だ、お前は!!」
「お前もその“世代”だ!!」

なんとか受け身をして、トレーボルとドフィの様子を伺うと、どちらも膝をつき動かなくなっていた。

「…ったく…何してんだお前は…」
「全くだぜ…」

後ろから聞こえる声は確かに国を出たはずの男と、下で動いているはずの男のもの。ボゥと縛られていた糸を燃やす彼は私が燃えることは考えないのだろうか。

『遅い…エース、サボ』
「他のことしてたんだろ?」
「お前も1人で逃げ出せよな」

少し傷だらけになってはいるが、大きなものはなく無事なようだ。

「フフフ、火拳に革命軍の小僧か…俺のアンをどこに連れて行こうってんだ?…」
「あんたのじゃねェよ。俺のだ!」
「いや、俺のだから!」
「サボもエースも何言ってんだよ!アンは俺がもらうんだよ!!」
「俺が連れてくって言ってんだろ!?」
『いや、戦いに集中しろや。』

俺の俺のって主張が激しい男どもはまた戦いを再開した。

「っつか、その服…」
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