• テキストサイズ

【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第72章 三つ巴


『ルフィもサボもエースもみんな元気にしてたんだね。』
「そうだねい…お前が死んでからは特に接点がなかったからな」

始まる決勝戦を見るために私は元のVIPルームに戻っていた。

「鳥の姿もお前に触れるならいいもんだが…じろじろ見られるのは好きじゃないよい…」
『私は(可愛いから)好きよ?』
「ッよ、よい///」
『何、顔赤くしてるのよ。それより、あれ…』

もう時期決勝戦が始まるのか、私が指さしたのはいつもの格好をして親父のマークを恥ずかしげもなくさらけ出しているエース。

「嘘だろい…」
『大変だね〜』

“あとで殺すよい”なんで物騒な言葉が聞こえた気がしたが、これはエースが悪いので私が庇う義理もないだろう。

「馬鹿な奴らだねい。兄弟でおなじみを望んでるなんて…」
『あ、サボに伝えるの忘れたことが一つ。』
「なんだよい」
『これ…あげようと思って…』

私は身体にズブリと手を入れると、中から市場で見つけた白い果物を取り出した。

「なっ!どこから出してんだよい!?」
『そこ?身体の一部を水に変えることで、身体内にバッグを作ることができたので、そこに保管してた。』
「なんで悪魔の実が…」
『市場でもらったの。いやー、知られてなくてよかった〜。』
「お前は本当に運がいいよい」

マルコは呆れた顔をしていたが、その実を再びしまいこみ、決勝戦に目を向けた。すでに始まっているようでリングの周りにはかなりの大きさの闘魚が放たれていた。

「どうやら、あいつについてるみたいだねい。」

マルコが指さしたのは“01”とナンバーの彫られた闘魚でその背中に小さな箱が鎖で結び付いていた。

〔血の匂い…うまそう〕
〔人間の相手…疲れる…〕
〔戦いたい…〕

闘魚もかなり個性があるようで、話してくれる言葉もバラバラだった。

『闘魚って人間食べるのかな。』
「さぁねい。でも血の匂いに反応してるみたいだからよい。食うんじゃないか?」

エースやサボは自分達で理解しあって戦ってるのだろうか。エースは馬鹿だから気付いてないって可能性もあるよね。

ドォンッとコロシアムが揺れた。ジーザス・バージェスが何かをしたようで闘魚が観客席にいた…その瞬間跳ね上がった悪魔の実をつけた闘魚に二人の男がしがみついていた。

『エース、サボ…』

取り合いをしているようで、闘魚の上で喧嘩をしていた。
/ 656ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp