【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...
第69章 ぼんやりと
女たちは激怒してこちらに向かってくる。途中、食べていたものやワインや水が下に散らばってしまった。
「私のパパに言えば、あんたなんて即殺しちゃうんだから!!!」
「こんなところで大事にされてるお姫様に留守を任すなんて」
「ドフィのファミリーも高々知れたもんね!!」
“ファミリーに入りたかったんじゃない”、“彼の持つ富と名声がほしいのよ”そう女たちは口々に言った。
『あなたたちに言いたいことは3つ。
1つ、私は大事にされているお姫様じゃない。2つ、ドフィは名前を呼ばれることを極端に嫌ってるの。特に許可してない人とか。3つ、私はファミリーを馬鹿にするのは許さない。』
「な、なにを…」
地面のこぼれていた水が、ゆらゆらと持ち上がり、私に近寄ってきた。
『私が大人しく言ってる時に帰ってれば将来があったのに…残念だわ。頭が悪いってのは罪ね…』
シュッと集まった水を変形させて女たちの首をはねた。ゴロンと落ちた首、舞い上がる血飛沫…。
前にもこんなことあった…ような…。
ー私、家族のこと馬鹿にされるの嫌いなの。
『ッ…』
「アン様、ご無事でしょうか?」
『えぇ、ごめんなさい。血塗れに死体まで…』
「いえ、若様もきっとこうなさってたと思います。」
「それに、死体や返り血の処理はいつものことですので。」
ここの使用人たちは強いな…なんて思っていたらピンクの大男が帰ってきたようだ。
「おいおい、こりゃどう言うことだ?」
『おかえり、ドフィ…ごめんなさい、腹立ったから斬っちゃった。』
「フフフフフ、構わねェよ?こいつらは明日にでも家族ごと消そうと思ってたところだ。手間が省けた。」
『何かしたの?』
「俺を騙そうなんて100年早ェ…ってな?で、腹立てた理由はなんなんだァ、アンちゃんよォ」
『ん…ファミリーを馬鹿にしたのよ。』
ピシリとドフィの米神に青筋が走っていた。
「俺が殺ってやりてェところだったが…まァいい。さっさと処理しろ」
「「「はい。」」」
『ドフィはもっと女の人を選ぶ力をつけた方がいいわ。こんなクソ女どもみたいなの一々相手にできない。』
「前から言ってんだろォ?俺にはお前がいればいい。他の女なんて目に入っちゃいねェのさ…フフフフ、どうだ?このまま、俺に抱かれるなんて」
いつの間にかついていたドフィの自室。ゆっくりベッドに下ろされる。