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【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第50章 仕事は迅速かつ丁寧に


『ここは、こうだよ…わかる?』
「は?なんで6×7が42なんだよ。」
『そういう計算だから。ったくなんでマキノさんに同じように習ったのに計算ができないのわ?』
「そんなの何年前の話だよ。よし!できた!!」

エースは誇らしげに見つめるその紙は確認するまでもなく私がしたものなので、台帳の記入とサインをしてエースに返した。

「あれ、エースまだやってたの?」
「ってか、マキノさんって誰だれ?」

時間はお昼時になっており、いち早く隊長たちが入ってきた。

「話聞いてたのかよ、サッチ〜」
「俺はコックだからな。ここにずっといるんだぜ?」
「で、なに、マキノさん?ってなんの話?」
『昔、いた島のバーを経営してたお姉さんで私たちに文字とかを教えてくれたんだよ』
「ふーん…で綺麗だった?」
『そりゃね、エースの初恋の人だし!』
「なっ!アン余計なことまで言うんじゃねぇ!!」
「なになに、エースくんはお姉さんが好みだったのー?」
「マサガキだねい」

いつのまにかマルコもイゾウも集まっており、みんなが話を聞きにきていた。

『いいお姉さんだったもんね〜』
「うるせぇ/////」
「もしかして…今も?」
「純粋だねい…」
「おじさんは君たちが眩しいよ」
「そう言うアンだって、初恋は…赤『わーわーわーー!!』ッなんだよ!俺の言ったんだから言わせろよ!」
『あれは初恋とかじゃなくて…なにも知らなくて…かっこいいなって見てただけだから!!』
「ふーん…そりゃ誰か聞きたいなぁ…」
「誰?」
「誰だよい」







ーーーあれは14年前…ルフィと会う少し前。

『みて、エース!あれ、海賊船だよ!』
「そうだな。フーシャ村に来てるやつだろ。」
『あ…あれ…』

そこに見える麦わら帽子をかぶる人。

『いいなぁ…赤い髪の人…かっこいいね!』
「はあ!? お前、親父が好きなのか!」
『好きとかじゃなくて、かっこいいってだけ。』
「ふーん」


「あいつはダメじゃ!!」
『え?』
「あいつは海賊でじーちゃんの敵だ。そんでもってとんでもなく危険だ。」
『え、なにが危険なの?』
「あいつは…女を取っ替え引っ替えのとんでもない女たらしじゃ。絶対近づくなよ…」
『う、うん』

おじいちゃんのすごい剣幕に、かっこいいのは顔だけかって思ってたんだけど…あれは初恋とかじゃないと信じたい。
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