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負けられない勝負【黒子のバスケ】

第5章 海常高校戦:第3クォーター




―――――青峰side―――――
青峰がいつものように抱き上げると真弓子の顔がやけに赤かった

真弓子『///大ちゃん、先輩が見てる・・・下ろして・・・』

訳がわからない青峰に、真弓子は笠松たちに聞こえないように小さく呟いた

恋愛に疎い青峰にもわかりすぎる反応にピンときた



《真弓子は笠松が好き》



真弓子は青峰たちにとって特別な女の子だった

黄瀬のように恋愛感情は無かったが、一緒にいれば楽しいし、からかえば本気で怒ってくる

自分は痛くないのに人の怪我でボロボロ泣くような、素直で心の優しい女の子だった

あの事件以来大好きなバスケも出来ず、うわべは楽しそうにしていたけれど何をするにも無気力だった



それが《海常高校に進学する》と言って嬉しそうに笑った



バスケを出来ないのは大好きだから寂しいと泣いていたのに、久々に会った試合会場でマネージャーをしていると聞いたときは驚いた

黄瀬が好きなのかと聞けば《違う》といい《助けてくれたあの人に会いたいの》と言っていた

真弓子の探していた、会いたかった《あの人》が笠松キャプテンだったとわかった青峰は、真弓子を笠松に渡し走り出した
―――――side end―――――






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