第50章 それもまた貴方
「ふぁっ・・・やっ・・・」
静まった時間帯。
2人だけの部屋に湿っぽくて艶やかな声が響く。
肉同士がぶつかり、息が漏れる。
どろどろに溶けた蜜が弾け、互いを濡らす。
「あっ・・・もう・・・イクっっ」
ギュッとリヴァイを抱きしめると、リヴァイもリサの顔を抱えるように腰を動かす。
びくびくと痙攣しているリサにリヴァイは構わず動かし、リサは背中に爪を立てた。
「早いじゃねぇか」
「だって・・・もう・・・気持ちよくて・・・」
見下ろす漆黒の髪はゆらゆらと揺れ、普段汗をかかないタイプのリヴァイはリサを抱く時だけ汗ばむ。
色っぽいという表現が似合うリヴァイにリサはまたナカをしめた。
「オレはまだまだ満足してねぇ。お前もだろ?」
くんっと奥を突かれ、顔を横にそらす。
感じている姿を見られるのはいつまで経っても慣れない。
だらしなく口を開けて喘ぎ、目を潤ませたままリヴァイと目を合わす。逸らすものならすぐに顔を向けられ、顔を近づけられ、激しく突かれ快楽に溺れるのだ。
「リヴァイさ・・・ん、もっと・・・」
開いていた足をリヴァイの腰に絡む。軽くしがみついているがリヴァイの体勢は崩れる様子がない。腰が少し浮いた状態で、リヴァイの男根はより深く沈み膣壁をゴリゴリと擦られる。
「あぁぁっ・・・!気持ちぃ・・・っっ」
「・・・いい顔をしてる」
チュッチュッとユウの額に唇を降らす。
「リサ・・・俺と地上へ行こう。きっかけは何であれ、たまには楽しめ」
「・・・っ。はい!」
リヴァイが薄く笑ったように見えた。
優しい雰囲気。
脳裏にはあの時のリヴァイの顔。
忘れられないけど、それもまたリヴァイ。
でも、出来ればもう見たくない。
2人は高まり、激しく水音が混ざり合う。
「────っ!!」
溶けて混ざりあった2人は同時に果てた。