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〈短編〉H×H

第54章 風紀チェック/アダトリ/学パロ/ギャグ


「おはよーございます」

「おはよう イルミ君。せっかくの挨拶だしもっと元気な声出して行こうか」

「はいはい」

はいは一回多いけど。
現教育委員会会長の息子だし制服もきちんと着ているしそこまでの問題行動はないは……

「こらこら 歩きスマホは禁止だぞ」

「バイトのスケジュール調整、ほっといてよ」

さらりと何を言うか。
うちの高校はバイト禁止だぞ。
つーか金持ちの御曹司のくせにバイトするなよ。

「C組のイルミ君。放課後反省文提出しなさい」

「え?なんで?」

「校則違反だぞバイトは」

「仕方ないな 出せばいいんでしょ」

聞き分けもいい。
やはり育ちが違うのか。

あ、目を離した隙にスマホで電話してやがる…

「おい待て待て!今電話でなんて言った?」

「学年トップのヤツ金で買収して代筆させる段取り組んだだけだけど?」

「世の中なめんな 自力でやれ」

「だって出せばいいんだよね。成果物をどう用意するかはオレの自由じゃない?恐喝してるわけでもないしさ」

隠れ問題児じゃないか。

「ふざけてんのか」

「アンタ口悪いね。親父に言って解雇させてやろうかな」

「……は?」

「オレの親父が誰か知ってるよね?」

金と権力に物言わせやがって。
これだから庶民の気持ちがわからないヤツは嫌なんだよ。

つーかここにはまともな生徒はいないのかよ?!






fin





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