第2章 想定外
「っん……」
片側の突起を口に含み、舌で転がし、もう片方は指先で優しく捏ねられる。
力加減が絶妙で、強くされてる筈なのに痛くない。
突起を口に含んだまま上目遣いに見つめられ、背筋が震える。
その顔、堪んない。
どんどん我慢が出来なくなって来る。
欲しい。
早く、奥に全部……。
蜜口から愛液が零れているのが分かる。
奥が切なくて、切なくて、太腿をすり合わせるけど物足りない。
奥に早く、ぶち込んで。
「渚さん……すっげぇエロイ顔……。
欲しい?」
春くんの言葉に素直に頷く。
すると今までニコニコしていた春くんが、八重歯を見せて笑った。
枕元にあった避妊具の封を切り、手早く自身に付ける。
手間取る様子もなく、スムーズだ。
ちょっとだけ悲しい。
「挿れるよ」
「ん」
脚を広げられ、蜜口に宛てがわれた熱。
解していないナカを労るようにゆっくりと侵入して来る。
「んん……!」
ゆっくりなのに、壁を擦られて声が漏れそうになる。
決して狭い筈ないのに、それでもナカを押し広げるように進む。
「声、我慢しないで。聞きたい」
「んっ、あ、だめ……!」
腰を掴んで奥にグリグリと押し付ける。
「やぁぁ、あ、あぁ……」
「ここ好き?凄い締まる」
「んっ、んん、っ、ん」
「だーめ、手なんか噛んじゃ。
痕に残っちゃうでしょ?せっかく綺麗なのに」
理性と声を抑える為に手の甲を噛めば、その手を取り上げられた。
シーツを掴むだけじゃ、声を抑えられない。
自分の口から壊れた楽器のように淫らな声が溢れ出す。