• テキストサイズ

【R18】噛まれて、啼いて

第1章 カラダから始まる訳がない


ホテルのフロントへ入り、彼が迷わず選んだのは1番高い部屋。
んんー、お会計どうするつもりなのかな。
まぁ私持ちでも全然良いんだけど。
それも満足させてくれたら、かなぁ。


「お姉さん、シャワーどうする?
浴びたい?」
「浴びたいかなぁ、仕事終わりだし」
「おっけー、じゃあ一緒に!
シャワー浴びてる間にお金だけ盗って帰られちゃっても嫌だし」
「そんなことしないってば!」


見かけに寄らず、遊んでる?
まぁ、見かけモテそうだから遊んでても不思議はないけど。


「逃げないから、シャワー浴びておいで?
私を信用出来ない?」
「んー、約束……?」
「約束」
「分かった、じゃあお姉さん先で」
「はーい」


メイク落とし……はホテルにあるか。
スキンケアもこの際ホテルの物で妥協しよう。
替えの下着はまだ着用しなくていっか。
うん、お風呂行こう。


手ぶらで浴室へ行き、メイクを落としてからシャワーを浴びる。
デスクワークとはいえ汗は搔くからお手入れを念入りに。
若い子は特に繊細だからね。
ケアミスで萎えられちゃったら勿体ない。


シャンプーはほんのりとした花の香りだった。
匂いの強さも絶妙。
流石ラブホテル、男ウケはバッチリ。


少し長めのシャワーを終えて、備え付けのバスローブに着替えた。
肌触りは少しゴワゴワしているし、心なしか肌が透けている気もする。


「シャワー空いたよ」
「はーい、じゃあ俺入って来るからお姉さん待っててね」
「分かった」


ベッドに寝転がりながら携帯を弄っていた彼に声を掛けた。
やっぱり、手慣れてそう。
あの顔は皆放っとかないよね、まぁ特に私ぐらいの年代は。
と、自分の年齢に苦笑する。
/ 11ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp