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甘いチョコをあなたに...
第5章 今日の蟹座のラッキーアイテム
「でもね高尾くん、多分真太郎にとって私はどこまでいっても幼馴染みのままなんだよ。」
毎年チョコを催促されるくらいで自惚れられない。
私がどれだけ努力してこの位置に、真太郎の傍にいるのか真太郎も知らないだろう。
無理だと言われた秀徳高校に通っていることも、毎年何度も練習してチョコを作っていることも。
だから真太郎から想われるかもだなんてそんなこと思えない。
「おら高尾!いつまで喋ってんだ、轢くぞ!」
口を開きかけた高尾くんの言葉は、先輩に咎められて消えた。
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