第4章 【瀬呂範太】アネモネ【R-18】
「も……っ、はんた、く、んっ」
「ん?」
私の顔に手をやり、するりと頬を撫でる。それだけで熱を持って汗ばむ皮膚はびりびりと痺れてまだバイブの埋め込まれた其処がじゅんっと濡れるのが分かった。
範太くんはするすると私の頬を撫でて顎にそれを滑らすとグッと掴み上げる。
「あっ、あぁ、おね、がっ」
「なあに? どうして欲しいの?」
首を傾げて笑う。
勝己みたいに恐ろしく整った顔立ちをしているわけでも、特別鋭児郎みたいに幼く愛らしい顔をしているわけでも、電気みたく愛嬌があって人好きのする顔をしているわけでもなかった。範太くんは、勝己には醤油顔と云われるさっぱりとした顔をしている。それなのに私を見下ろすその顔はゾッとするほど美しかった。
「……あっ、あっ、おね、がっい、……はん、たく……、のっ、おちんぽ、しゃぶ、ら、せて」
そうまるで何かに操られるように言葉にする。
「しゃぶるだけでいーの?」
私は顎を掴まれたまま、ふるふると頭を振った。
「おち、んぽ、しゃぶって、いっぱいみるく欲しい、の。……はんた、くんの、みるく、飲ませて。その、あと」
「そのあと?」
範太くんの足の爪先が私のお腹をするりとなぜる。中に埋め込まれた玩具によって形を変え、振動する其処にゆっくりとそれを這わせる。
「おまん、こに、はんたくんのおちんぽいれて、ぐじゅぐじゅに、してっ」
「んー?」
「おっ、おまんこじゃ、なくても良い、からっ。おしりでもっ。はんたくんの硬いおち、んぽ、が、欲しいのっ。……いっぱ、い突いて、掻き回してぇぇっあぁぁあ、ひっひぃ、ぁあぁぁぁあああ……あっ、あぁぁぁぁあっ」
いきなりバイブの振動を大きくされて私わ喘いで体を強張らせてしまう。
「おまんこにもアナルにもぎっちぎちに玩具挿入ってんじゃん。俺の入んねーよ?」
「やっ、やぁっ、はんたくんのがいいっ、はんたくんのおちんぽがいい!!」
私は泣き噦り、発狂乱になりながら範太くんに縋る。