第10章 反撃
「…つまんなかった」
沈黙を破ったのは、日向くん。
「最初は、なんてやつだって思った。けど、七瀬さん部活に馴染まないし、影山も月島も谷地さんも辞めちゃうし、なにか不満があるわけじゃないけど、何か物足りなかった」
「…私も。正直、七瀬さんに引っ張られてみんな、どこか熱いなくなってた」
「なっ、なに言ってんの!?」
七瀬さんはもはや顔が大変なことになっている。
「私西谷さんや田中さんがすぐ七瀬さんの味方したの、先輩たちらしくていいなって思いましたよ。悲しかったけど。弱い人の味方で、疑わないまっすぐなとこ、そこが二人のいいとこだって私、思ってますから。」
二人は気まずそうに顔を逸らす。