第9章 罪悪感
「お前、今日やけに大人しいな」
「は?」
影山くんに言われて今まで一言も発していなかったことに気がつく。
「別に…ちょっと考え事」
「あっそ。…そろそろ帰るか」
「そだね」
わらわらと荷物を持って立ち上がる。
180センチを超える大男…しかも顔が怖い…二人に周りの人の目がこちらに集まるのももう慣れた。
ばいばい、また明日ね。
そう言って別れるのも、もはや日常となっていた。
つまりそれは私がこうしてみんなの時間をほぼ毎日奪っているということの証明なのだ。
居場所、楽しみ、生き甲斐、時間…
みんなから、大切なものをどんどん、奪ってる。
私って、なんて最低なんだろう。
* * * * *