第14章 洛陽での出会い.
「え…。う、うん。ヒーリング効果もあって、多少の治癒能力を高めてくれるの。正しく使えば、普通の人にも毒にはならないの。お守り代わりみたいなものだよ」
「へェ、そうなんですねェ。宇宙を巡るのって大変そうですもんね」
新八の素朴な疑問に、未来はどこか慌てて答えた
そんな未来の様子に銀時はどこか引っ掛かりを感じるも、深くは気にしなかった
「そうだパピー。せっかく地球に来たんだし、何か奢るアル。肉!肉食べたいね!未来も一緒に行くアルよ」
「もちろんそのつもりだよ、神楽ちゃん。でもお父さん、あの銀髪に金払うのだけは嫌だからね」
「なんッッッでだよ‼︎…お父様ァ、パー子もお肉食ーべーたーいィィ」
やいのやいのやっている銀時たちを眺める未来は、昔のことを思い出したからなのか、どこか少し寂しそうな顔をしていた
「おーい、未来。行くぞー?」
いつの間にかみんな玄関まで移動していた
銀時が玄関でブーツを履きながら、未来を呼んだ
「あ、うん。待って待って」
未来は慌ててみんなを追いかけて玄関へ向かった
洛陽での出会い -fin.-