第2章 再会
「安心しろ。神楽もいるからよ。もう押し入れで寝てると思うけど」
スナックお登勢を出て、万事屋へ上がる階段を登りながら銀時が未来に話す
「ふふ、押し入れ?」
予想通り神楽は寝ていた
すぐ寝るには早いので、二人は居間で少し飲み直していた
そのうちに銀時はソファーでうとうとと寝落ちてしまっていた
飲み直す前に、銀時は未来の為に隣の部屋に布団を用意しておいた
だが未来にはまだ眠気がこないので、寝てしまった銀時に毛布を掛け居間の電気を消した
暗くなった部屋には、月明かりが眩しく感じるほど光を落とした
窓の近くに移動し、銀時がいつも座る椅子に腰掛けながら静かに月を眺めていた
「んあ…。やべっ、いつのまにか寝ちまってたか…。あれ、未来…?」
目を覚ました銀時は未来へ声をかけながらそばへ寄った
「…何見てんだ?」
「昔の…あの頃のこと思い出してた」
そう言いながら、隣に立つ銀時の方を見上げた
暗がりで月の光に照らされた未来に思わず見とれ、その頬へ自然と手が伸びていた
言葉が出ず、見つめ合う二人
いつもと違う、真剣な銀時の瞳
目を反らせない二人
「銀ちゃん…」