第10章 交差するそれぞれの思い.
ミツバを乗せた車を病院で見送ったあと
「土方さん…一度もミツバさんに会わなかったみたいですね」
落胆する新八と神楽
「そうでもないさ、新八君。それに明日からしばらくの間トシには休暇を言い渡したからな」
「え…??」
近藤の言葉の意味がわらない新八と神楽だった
「土方さん、毎日病院に来てたんだよ。でもミツバちゃんには会わないで、私に容態だけ聞いて。あの二人なら、もう大丈夫だよ。ね?銀ちゃん」
「…そうだな」
場所は違えど同じ空の下、傾き始める夕陽を飽きるまで眺めていた
それぞれの思いと共に