第10章 交差するそれぞれの思い.
そしてその頃、ミツバの容態が急変した
吐血したあと意識を失ったのだ
ミツバの側についているよう近藤から釘をさされた沖田は、銀時と病院の廊下にいた
よりによってこんな時に…
蔵場のところへ一人乗り込んでいった土方を、近藤たち真選組は追っていった
いけすかない土方のところに行かないといけない
でも姉のミツバを置いてはいけない…
苛立ち葛藤する沖田
「クソ……ッ」
すると、廊下の向こうから忙しない足音が近付いてくる
「ようやくお出ましだ。…ったく、待ちくたびれたぜ」
廊下の長椅子の上で寝転んでいた銀時が立ち上がった