第5章 とある一日
必要な物を購入しながら、真選組屯所で定期的に診察を行なっている事を説明する
「しっかしまァ、お前も物好きだなァ。あんなむさ苦しい連中供の中で」
「まあ、仕事だからね」
面倒くさそうに未来の話を聞いているが、買い物袋を未来から自然と奪い取る
「俺もこっちに用事あるから」
銀時はそう言うも、屯所方面に用事などきっと無いだろう
なんだかんだ言いながらも優しいのは昔から変わらないと、そんなちょっとしたことが未来は懐かしく嬉しかった
「おお、銀時。ちょうど良かった、今お前のところに行こうと…っ!」
角を曲がった所で、見知った顔と遭遇した
「…え、桂くん!?」
「桂じゃない、ヅラだ。
…あ、間違った。ヅラじゃない、桂だ。ん?…まさか未来か!」
「わあ、久しぶり。ふふ、元気そうみたいだね、桂くん」
「ああ、未来も変わりない様だな。なんだ銀時、未来が戻ってきていたなら連絡くらい寄越せ、水臭い」
「あっ、ごめんね連絡しないで。つい最近こっちに戻ってきたばかりで勝手がまだ分からなくて。でも桂くんに会えて嬉しいよ」
「まっ、そう言うことだ。狭いかぶき町なんだ、いずれ出くわすと思ってたさ」
スチャ[誰ですか?]
桂の隣に居る白い大きな物体が看板で桂に尋ねる
「おお、そうだったな。エリザベスは初めて会うな。幼少の頃からの友人で未来だ。未来、こいつはエリザベスだ」
「こんにちは、未来です。よろしくね」
エリザベスの存在に普段と変わらない対応をする未来に、隣にいた銀時は驚くも口を挟まずにいた
スチャ[よろしくネ]
スチャ[桂さんにこんな綺麗な幼馴染みがいたなんて]
「うむ、そうだな。未来、綺麗になったな」
「そう?ふふ、ありがと、二人とも」
スチャ[あ!桂さん、急がないと!]
「ああ、そうだったな。それでは俺たちは急ぐので。未来、またな!」
スチャ[またネ]
そう言い残すと二人は大急ぎで走り去っていった