第16章 眠れない夜はあなたのぬくもりを*R15
さすがの銀時もあられもない独り言を聞かれたことへの気まずさが残っていたが、未来を組み敷く形で起き上がり、未来の顎を掬い視線を合わせる
「…その意味、お前分かってんのか?」
「銀ちゃん…っ、神楽ちゃんが…」
その言葉も飲み込む様に銀時は唇を重ねた
角度を変えて何度も食まれる唇から、溢れそうになる吐息を未来は我慢していると、やんわりと銀時の柔らかい舌先が未来の唇の隙間から入ってくる
未来の舌も自然と誘われるように、銀時の舌先にねっとり絡みついていく
それだけで銀時を拒もうとする理性はふわふわと無くなりそうになる
ちゅ…ちゅっ
くちゅ…くちゅ…
お互いの唾液で濡れた唇から水音が鳴り、その音が未来の理性を瞬間的に戻させた
「だめ……神楽ちゃんが…」
顔を背け唇を離した未来が、わずかな理性で銀時を止めようとする
その言葉に銀時は隣にいる神楽にチラッと横目で見る
「はァ…。あいつは一度寝たら起きねェよ。それより…」
深く長いため息をつくと、視線を未来へ戻す
「…この期に及んで大人しく寝かせてもらえると思ってんのか?」