第1章 .瓶詰めの手紙
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着替えて1階のリビングに戻れば1人増えていた
『おかえり、お仕事お疲れ様...雄兄』
この家族の長男であり、大黒柱である雄兄こと雄斗
雄「ただいま、七都
花歩に聞いたか?今日は七都の大好物のオムライスだってよ!!」ポンポン
そう言って頭をぽんぽんする雄兄は私のことを妹としても見ているが、歳が離れすぎているため娘のように見てくれることが多い
『やったね!花歩ちゃん大好きぃ!!』
愛「えぇ~七都ちゃん俺は~?」
『愛兄も好きよぉ』
大好きって言ってよーとしつこい愛兄を放って食事が並んだテーブルの決まった席につく
周りを見れば愛兄が出張から帰ってきて久しぶりに揃った家族の顔
そこに父親がいなくても母親がいなくとも、私の家族は成り立っている
雄「それじゃ、いただきます」
「「いただきます!」」
雄兄に続いて手を合わせた
そんな上野家は、親という存在がいなくとも立派な家族である
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