第4章 .虚構の手紙
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お願い...
嘘だと言って
「きっと後で褒美がたんまり待ってるな
スーヴェニア!!」
スーヴィニア「ええ、そうね」
信じたくは無かったが、この声の正体は私の知っているあのスーヴェニアで間違いないだろう
そして彼女と話している相手はきっと余所者
今思い返せば彼女もまた外部から来た人間だった...
その証拠としてこの島の人達と違い、肌が白い
私たちの両親が船旅から帰ってきた際に漂流していた彼女を助け、生活を共にすると同時にメイドのようになっていった
まさか漂流していたのは嘘?
両親に恩返しがしたいと言ったのも嘘?
私たちのことを愛しているのも?
全部...
ぜんぶ...
ゼンブ...
ゼンブウソダッタノ?
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