第3章 .届かない想い
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スーヴィニア「訪ねてきた者は2人
1人は小柄で優しそうな顔つきをした男
もう1人は最初と逆で体は大きく、少し厳つい顔をした男でした
両者共に薄汚れたマントを着ていたため、それ以上の特徴となるところは見られませんでした」
確かにそんな特徴のある者は誕生日パーティーの会場では見ていない
あのパーティーには島民全員が参加するもの
スーヴィニアは最初こそパーティー会場に居たが、洗濯から掃除などまだすることがあるため先に家へ戻っていた
トック「1人目の小柄な男はどこにでも居そうだが
........問題は2人目だ
この島に厳つい顔をした男はいない」
やはりこの島の人間では無い、よそ者だろう
カホ「家に来た理由は分かるかしら?」
スーヴィニア「聞いてこられたのは1つでした
この辺で失せ物を見なかったか、とそう聞かれました
もちろんあの人たちの失くしたものなど
分かるわけがないのでどんな物なのか聞きました
ですが答えてはくれませんでした
…今改めて考えてみると、少し大変なことになるかもしれません」
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