第3章 .届かない想い
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医者の家に着き、私の体調と理由を話す
トック「...そうかい、うちには泊まっても平気だがクムユちゃんがなんで家に帰りたくないって思ったのか私に教えてくれるかな?」
ホットミルクを差し出しながら私に問う医者
彼の名はトック
きっと診断しようとしているのだろう
クムユ「家の方から何かの気配が感じたの、良いものじゃない...悪いものだと思った」
トックは頭を悩ませた
クムユが嘘をついているようには見えないし、顔が青ざめカップを持つ手が震えているのだ
トック「スーヴィニア今日は客人など家に泊めてはいないのか?」
スーヴィニア「居ません......でも、昼頃に訪ねてきた者が居ました」
昼頃となれば丁度クムユの誕生日パーティー中でカホとクムユは不在、家にはスーヴィニアが留守を預かっていた
トック「それはこの島の者だったかい...」
トックの顔が変わった
眉間にシワを寄せ真剣な表情だ、いつもの穏やかな彼の顔はそこに無かった
スーヴィニア「...............いえ、見たことが無い顔でした」
スーヴィニアはトックの顔から何かを感じ取っゆようで、同じように眉間にシワを寄せ歪めた
大人2人の会話に今まで入れていなかったカホが口を開いた
カホ「見たことが無いってことは、この島の人でないことは確かなのね
...その訪ねてきた者はどんな特徴で何を目的に私達の家に来たのか分かるかしら?」
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