第3章 .届かない想い
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隣町の村長の家へと押しかけた村長
隣村町「なんだってぇ?!七都ちゃんがいなくなっただとぉぉぉおお!!!」
村長「そうなんじゃ、聞こえてるからそんな大声出さんでくれんかの?」
とりあえず状況は読み込めたらしい隣町の村長さん
隣村長「村のもんに聞いてみるわい」
村長「頼んだぞ」
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数十分後...
隣町の村長は一人の男性を連れて森の中を通り抜けコッコロ村の公民館まで足を運んできてくれた
隣村長「目撃情報があったのじゃ
ほれ話さんか」
そう言って後ろにいた男性を前に突きだした
「...自分、七都ちゃんがコッコロ村に帰るとこを見たっス
うちの村で七都ちゃんを見たのは俺で最後だったと思う、森に入る手前だったから」
村長「そうか...森までは帰ってきていたんじゃな」
男性は少し顔を俯き言った
「ただ、今日の街にはいい噂はねぇんス」
その言葉に疑問を持った私達は彼に問うてみた、どういう事なのかと
すると彼はゆっくり顔を上げた
「今日、街には人攫いの船が港に着いたって噂が流れてたんス」
彼の話す港とはこことは反対側の村の港であろう、もしここの港に来ていたのならこちらに情報はあるはずなのだから
「人攫い達は海賊らしくてただ単に食糧を買いに来ただけで特に目立った行動は無かったらしいんスけど...」
アレン「けどなんだ」
「俺見ちゃったんスよ
七都ちゃんの後ろを付けてきている何人かの人間の影を...」
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