第3章 .届かない想い
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チクタク...チクタク......
家の窓から赤い光がリビングを照らしていた
リビングに響き渡る振り子時計の音が何度も繰り返し同じ動作をする
それに伴い長い時間が経っていることが嫌にでも分かる
テーブルの上には二人分の食事が用意されているが、何時間も前に作られたのだろう
食事は冷めているようだ
クムユ「...遅いわねぇ」
夕食の支度を整え七都の帰りを待っていたクムユはいつもならもう帰宅済みの時間なのに帰ってきていない七都が少し心配であった
まさかまだアレンのとこを手伝っているのかしら?
クムユ「とりあえずアレンの店に行って居たら少しお説教ね」
両手をタイヤに持っていき器用にゆっくり回転させて玄関扉を開け、アレンの店に行く
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