第10章 《リヴァイ》 一線 ※
「?」
「ほんとは…ずっとこのままがいい。ずっとこうして、ひとつになっていれたらなって思う。」
その言葉にリヴァイはハッとして頭を持ち上げると、真下で困ったように笑うエマがいた。
「へへ、嫌かな…?困る……?」
「……てめぇは、ほんとに…」
エマの中で萎みかけていたモノが硬さを取り戻していく。
「へ?………や、リヴァ」
「同じだ…抜いちまうのが勿体ないと思ってた。」
再び膣壁を押し拡げ出す感覚にエマも気付いているようだ。
「言っておくが俺は体力はある方だ。逆にもう嫌だと言っても離さねぇが、いいか?」
「っ……明日仕事」
「んなもんどうだっていい。まだお前が足りない。」
もしかしたら、いくら抱いたってそう思うかもしれない。
病み上がりのエマを気遣う余裕すらもうないのだから。
だがそれはエマ。お前だって同じだろう?
「…私も、全然足りないよ。もっといっぱい二人で気持ちよくなりたい。」
「そうか…なら覚悟しろ。容赦はしねぇ…」
「ハハ……怖いなぁ」
「満更でもなさそうな顔して言うんじゃねよ。」
二つの視線は絡み合い、それから吸い寄せられるように唇を重ねる。
「エマ………愛してる」
「私も…リヴァイを愛してる」
熱を取り戻した身体は深く深く交じわった。
fin.