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dearest moment
第10章 イヅルの観点
その後ろ姿を何気なく見送っていたが、はたと思い当たり記憶を辿った。
そう、イヅルの前で修兵と絡んだことはない筈なのだ。怪我の手当て、送ってもらった時、ご飯を食べた時、どれもイヅルのいない時の出来事だ。親睦会ではイヅルは終始泥酔していた…
何故想いが漏れているのだろう?一角や京楽にも気付かれているようだし、そんなに顔に出てしまっているのか?
だが考えてみても答えは出せそうにない。あまり気にせずに帰路についた。
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