• テキストサイズ

dearest moment

第5章 阿近の暇潰し


 間抜けてるとか言われてるよ…せめてお茶目と言ってあげて…
 阿近の話をぼんやり聞きながら、萌の脳裏にはまた修兵の顔が浮かんできてしまっていた。
 それよりさっきの、勿体ないっていうのはどう捉えれば…?

「それとも他に気になる奴がいるのか?」
「もしいたとしても、内緒です」

 適当にかわしつつもその質問に内心どきっとしてしまう。じっとこちらを見つめていた阿近だが、吸い殻をシャーレに押し付けて立ち上がった。

「フーン…ま、陰ながら応援してるよ」

 ようやく解放され執務室へと戻る。
 何だかやけに疲れたな…
 ため息が止まらず浮竹に一日中心配されてその日は終わった。



.

/ 72ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp