第3章 幼なじみ

傍にいられない、この距離がもどかしい。
撫でてあげられない。抱きしめてもあげられない。



電話？かけてもいいに決まってるじゃん。
の方が、ゲームより全然大事だよ。


ずっと一緒にいたかったよ、寂しいよ。



でも、うん。
がそっちで頑張るなら、おれもこっちで頑張るよ。
えっと、いつもより少しだけ。

あんまりこういうの好きじゃないけど、おれはよりお兄ちゃんだしね。
に次会った時、中途半端じゃ、怒るもんね。



頑張るの嫌い、汗かくのも、息がきれるのも嫌い。
でもの為なら頑張れるよ。




ばいばいの少し後に流れる機械音。
スマホを握った手に、力が入った。