第3章 「吉原とお天道様とお月様と向日葵」
瑞稀side
天「おら、着いたぞ、
早くおりやがれ、、、!」
いきなり視界が明るくなった
外には、別世界ともとれる、
吉原の街があった
ゴクッ、、、
自分で選んだ道の筈なのに、、、
今になって、
後悔するなんて、
私は椿なんかより全然弱いじゃない
遊女「あら、そこのかっこいいお兄さん?
、、、今だけサービスするから、
よって行き「へっ、そんなサービスなら、いらねぇや、おれは、、、あっ!
ほら、そこの少女がいいな!
初物がやっぱたまんねぇよ!」
指さされ、全身を舐めまわされるような、
視線を送られ、
吐き気が込み上げる、
、、、なんなのよ、、、
私は、、、
絶対あんなには、堕ちない!
ある筈もない太陽を見上げるように
顔をあげる
------あれ?---
錯角じゃないか、、、
一瞬だけど、
太陽が見えた
目を良くこすると、、、
女性だった
光を失った女性達の中に
一人だけ、
その瞳に太陽を映した
花魁がいた。
男「ほぉー、あれが、
“日輪太夫”
やっぱ質がちげぇや、」
日輪太夫?
凄いなぁ、、、。
私は、、、。あんなに
、、、、、、なりたいんだ!
-------------------あの日
私は確かに--------------------
---------------------闇の太陽に
憧れを抱いた----------------