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とある本丸の物語

第4章 加州清光のとある1日


それは春のとある1日の事だった...

いつもの通り...

隣の布団で寝てる安定を叩き起こし...


中々起きてこない主...夢桜を起こしに部屋の前にやってきた...

主と初めて会った時こそはぎこちない敬語で話していたけど...慣れてくると気兼ねなく話す様になった

多分、他の刀剣たちは内番をやったり朝ごはんの用意をして主を待っているだろう...

清光はため息をつくと...

「主!そろそろ学校遅刻するよー!始業式でしょー?」

そう言いながら主の部屋にはいると... 慣れた様子で押入れから俺の紋入りの制服をだしてカバンに教科書や成績表や審神者専用端末を詰め始める...
あと、ついでに成績表に近侍の判子を押さないと...
(卒業後も会議とかで使うせいか...審神者の制服には近侍の紋の刺繍が入って刀剣男士ごとにデザインが違う...)




主が起きて一緒に朝ごはんを食べに食堂に行くと...

「あっ主こっちこっち!清光も!」
「お二人の朝ごはんもお持ちしますね」

主と俺のいつもの席の周りに新撰組の刀たちが集まって食べていた...

「あっ新撰組の方々だけずるいです!」
「僕たちもたまには主さんと隣の席で食べたいです...」

粟田口の刀たちがすぐ近くの席に座りながら文句を言っているので...
主は困った顔をしながら五虎退や前田藤四郎の頭を撫でている

今日は緊急なのがなければ遠征が何件かあるだけで出陣予定はない
確か今日の遠征に行くメンバーは...

思い出していると...ごはんを食べ終わった主が皆の前に座る

「今日の遠征は第2部隊と第3部隊に行ってもらいます。第2部隊隊長の大和守安定と第3部隊隊長の三日月宗近は遠征場所の確認の上、気をつけて行ってきてください。第1部隊は緊急時の出陣に備えて各自過ごしてください。よろしくお願いします!」

そう言うと頭を下げた
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