第5章 幕間2
SIDE写真家
顔を真っ赤にして立ち尽くしている名前を尻目に
自室へと帰った。
まったく可愛らしいレディが来たものだ
キラキラとした目で見つめられた時に高ぶった心臓
この歳になってまた愛しいと思える子に会えるなんてね
名前、君が早く私だけの君になってくれたらどれだけ幸福だろう
大人の余裕なんてそっちのけで少し攻めすぎたかなと思いつつも彼女の事だからきっと先程の事を思い出しては赤くなりと繰り返しているんだろうなとは容易に想像がついた
ランチを知らせるベルが鳴り
食堂に降りるとヴィオレッタや美智子がすでに席についておりランチに舌鼓を打っていた
「あ!ジョゼフ!髪をおろして珍しいねさっきまでは結んでいたのに」
「あぁ、さっきのリボンは名前にあげたんだ」
「まぁ、そうなん?自分の使っていたリボンやなんてジョゼフさんあの子の事えらい気に入ったみたいやなぁ」
「まぁね」
椅子に座ってランチをみると美味しそうなオムライスとコンソメスープがあった
上に乗っているオムレツも見事なものだ
オムレツは料理の基礎なんですよ!なんて昔使用人の子が言ってたな
見た目だけじゃなく味もおいしいランチだったからこれからもこれが食べられるのは素直に嬉しい
食事を食べ終え、自室に戻りゲームの準備を始める
今日の夜はサバイバーと一緒に宴会だとナイチンゲールが言っていたな
さて、それまでは楽しい楽しいゲームの始まりだ
名前、君はいつ私に囚われてくれるかな?