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夢の続き【アイナナ】

第15章 大和夢2(新人女優) ※微裏


#3
よくある噂話を聞いた。
敏腕プロデューサーYの黒い噂。妻子がいながら、権力を使い、次々に関係者の女性に犯罪まがいで襲う、立場上女性は、皆泣き寝入り。

(んと、相変わらず、この業界はこんな裏の話ばかり…不倫話は俺の地雷だっつーの…Yってもともとセクハラ野郎と思ってたけど、まさか犯罪まがいのことしてたとはな)
はあ、とため息をつく。

そんなことを思いながら、彼女のマンションのインターフォンをおす。

バタンと玄関に入ると、彼女が、子犬みたいに駆け寄って抱き着かれる。頭をポンポン撫でて、笑顔で、ぎゅっと抱き合う。

メンバーや知り合いには、こんな俺の姿、絶対みせられないくらい、今、相思相愛の恋愛に夢中だった。

ーー
ビールを飲みながら、最近の近況を話あう。
「私、新しいドラマ決まりそうなの」
「へー、恋愛ドラマ?」
「うん、ヒロイン」
「お、やったな!念願だろー?」
大和さんは自分のことのように、喜んでくれる。

恋も仕事も、順風満帆。

「さーて、もう寝るか!明日ちょっと朝ゆっくり出れるから」

笑顔の大和さんに手を引かれ、ベッドに潜り込む。優しくキスされて、すぐにパジャマを脱ぎ捨て、素肌合わせあうのだった。
組み敷かれ、大和さんを見上げる。
「大和さん、今日私の好きにしてみたい」
「お?…ん、いいよ、じゃあ、おまえさんの好きにしてみて」
そう言うと、ゴロンと寝転び大和さんの髪が枕に散らばる。
私は、大和さんの全身にキスを落とす。

いとおしい。
好きすぎて、どうにかなりそうだった。
私のぎこちない愛撫を、頭や背中を撫でながら、優しく委ねてくれる。

勇気を決して、はじめて大和さんの大事なところにキスして、舌を這わせた。

珍しく大和さんから、悩ましい吐息が漏れた。
「ふぁ…、な…!?」
勢いよく吸い付いたら、
「わ…ちょいちょい、待ちぃ!」
肩を捕まれ、引き上げられる。
「はーびっくりするわ…おまえさん」
「え…ダメだった…?」
「いやいや、ちょっと良すぎてこわいから、今日はここまで!」
「はい…」
その後、いつものように大和さんのリードで抱かれたのだった。
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