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夢の続き【アイナナ】

第9章 九条天夢(新人アイドル)2 ※微裏


「…ん?腹下してたのか?天」
「ちょ、楽っボクがそんなことあるわけ無いでしょ!ボクは天使で、アイドルなんだから!」
真っ赤な顔で反論する天。
「まーいいや、体調大丈夫なら、天もこいよ」
「え?」
「そうだよ、みんなで飲もう!」
ニコニコ笑顔の龍が、天の肩をだく。
「え、もう…ほんとこの大人達は…」
ぶつくさ言いながらも、嬉しそうな天が、アイコンタクトで私に合図した。
ドキリとして、コクンとうなづいたら、普段絶対ステージ以外ではやらない、極上の笑顔でウィンクした。
(な…!?)

と、思った瞬間私の手をとり、天は走りだす。
「あ、おい…」
かすかに八乙女楽が、そういうのが聞こえた。
「また今度ね、酔っ払っいの大人達!」
天はそう言うと、笑顔で、私をみた。
「酔っ払っいの相手より、ボクとデートしようよ、ね?」
「…うん!」

それから、ジェラートを食べたり、お土産やさんを見たりして、ホテルのプライベートビーチで、遊んだ。
昨日まで、お互い仕事続きで、都内ではおおっぴらけにデートもできない、そのフラストレーションが一気に解放されていく。それに南国の空気感が心踊らせた。

「はー…楽しい!」
遊び疲れて、砂浜でゴロンと寝そべる。
「ちょっと、はしゃぎすぎ」
クスクス笑いながら、天が私を見下ろした。
「天も寝そべってみて!気持ちいいよ」
「え、髪が砂だらけになりそうだし、いい」
「大丈夫だよ、ほらっ!」
ぐいっと天の腕を引っ張ったら、バランスを崩して、天が顔面から、砂浜にダイブした。
「ちょっと…!」
「わわっごめんっ大丈夫っ天、顔…!」
思わず顔に傷がついてないか、両頬を挟んで確認した。
「はー良かった、傷とか大丈夫そう…」
ほっとした瞬間、天が私の手首を掴み、くいっと引っ張りキスをした。
「ん…天…」
久しぶりに触れる、天の唇は、柔らかくて暖かくて、とろけそうだった。
そっと、唇をはなすと、
「ねえ?やっぱり砂だらけになったけど?責任とってくれる?」
上目遣いで、潤んだ瞳でそういった。
(ほんとに…九条天あざと可愛いすぎる…!)
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