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夢の続き【アイナナ】

第5章 千夢(新人女優)


初日が嘘のように、撮影は順調に進んだ。
千さんにも、まだ少し緊張するけれど、だいぶ打ち解けた。
そして、いよいよキスシーンが近づいてきた…

「明日、キスシーンあるね」
「千さん…!」
「また、初日みたいにガチガチにならなきゃ良いけど?」
「…う、そう言われると緊張するんですけど…」
「ああ、僕が逆に、煽ってしまった?…じゃあ、そうね、また、君に魔法をかけてあげようか」
「…!は、はい」
(これは、千さんの家にお招きのお誘い…!)

前回のように、撮影後千さんの自宅に向かう。
また美味しそうな料理が手際よく作られ、並べられる。
「…あの、今日は百さんは、何時位にこられますか…?」
「ああ、モモは、今仕事で仙台にいるよ」
「ええっ!」
「何?モモがこなくて残念?もしかして、本気で狙ってるとか?」
「そそそんな!めっそうもない!」
「さあ、沢山食べて、それから練習しよう。…ああ、今日はワインでも呑もうか?その方が緊張ほどけるでしょ」
「…あ、そうかキスシーンの練習…ワイン頂きます!」
クイッとワインを一気に飲み干す。
「え、君お酒意外といけるほうなんだね…」
「わっ、失礼しました!か、乾杯!」
「ふふ、もう遅いよ」
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