第18章 番外編 『仲良し』(後編)
刺激が強すぎて無理。
考えらんない。
また、くる……。
「や、っああ、っぁあん」
だめ。
そんなに今、強く吸い付かれたら……。
「どっち?」
「………っぃ…っ、や、っぁあん」
動かない両手の代わりに、首をふって快感を逃そうにもそれは彼らには許されない。
「……っ、ま……っ、とー、まぁっっ」
じゅるぅっっ
と勢い良く吸い付かれて、一気に思考も体もスパークした。
すぐさま遅いくる倦怠感。
肩で呼吸しながら、ソファーへと体は沈みこむ。
「………残念」
「ぇ」
はらり、と。
両目を覆っていたものが外されて。
「はずれ」
にこりと微笑む、悪魔の笑み。
「………っ」
「俺たちの勝ちな」
そう言って意地悪に両目を細める斗真は、頭元から、あたしにキスをした。
「なん、で……」
「ライちゃんがかわいくイってる間に、入れ替わってみた。気付かなかった?」
「ず、ずるい、そんなの……っ」
「ずるくねーよ、お前がどっちか見破らねーのが悪い」
「そんなの……っ」
あんなことされて。
それ絶対無理。
「ってことで」
「罰ゲーム決定な」
「…………」
悪魔な双子の、悪魔な笑顔に一瞬にして火照った体が氷ついた。