第1章 天下人の女 【織田信長】 《R18》
「……んっ、」
直後、答える間も無くまた唇を塞がれてしまい……
巧みな舌使いにうっとりとしていると、
私の髪を撫でていた信長様の手がすっと腰の裏に回ってきて。
慣れた所作で帯を解き始めれば、
腹部の締めつけが徐々に緩んでいく。
微かな衣擦れの音は、緊張感を更に増幅させた。
着物を解き放ったその手は、
肩から腰へ、それから太腿へと……
身体のラインに沿って襦袢の上を這う。
「ようやく貴様をこの手に抱ける。どれほど待ち焦がれた事か…」
襦袢の紐を解き捨て、襟合わせの隙間へと忍び込むーーー
が、そこでぴたりと動きが止まった。
「む…。
なんだ、これは」
「あ、これは現代の下着で…、胸を支える為のものです」
そうか、戦国時代の女性って襦袢の下は何も着けないもんね。
……それにしても、こうまじまじと凝視されると恥ずかしいな……。
よほど奇妙に見えるのだろうか、訝しげな目で様々な角度からブラジャーを観察する信長様はそう時間もかからないうちにホックの在り処を発見したようで。
無造作に取り払られ、露わになった胸ーーー
恥ずかしくて反射的に隠そうとしたが、すかさず手首を掴まれ敷布へと縫いつけられてしまった。
「や…、
あんまり見ないでくださ…」
「何を気にする事がある。
しかし…そそるな、貴様の恥じらう姿は」
大きな掌に胸の膨らみを包まれて。
感じるのは体温と、押し上げるように捏ねる所作。
そして……
ぬるりとする舌の感触。
「ひゃ…っ」